
国境を超えて活躍するグローバル人材
座談会
グローバル人材の採用を強化するアトラスでは、
国籍や出身に関わらず、社員が自分らしく活躍できる職場環境を整えています。
では、実際にアトラスで働くグローバル社員は、そんな職場をどう捉えているのか?
リアルな声を聞いてみました。

デザイナー
シンプルで無駄のない日本的なデザインに魅力を感じ、日本の美術大学に進学。
現在はデザイナーとして活躍中。

デザイナー
漫画について学びたいと日本の大学に進学し、現在はデザイナーとして活躍中。

ミュージックビジネスチーム
小学生からアメリカで過ごし、アトラスへの就職を機に再び日本へ。
現在はミュージックビジネスチームで活躍中。

ブリッジチーム
日本の伝統文化に惹かれて京都の大学に進学し、ファッションデザイナーのキャリアを経た後、現在はブリッジチームで活躍中。

ブリッジチーム
大学では外国語に興味を持ち、フランスへ留学。
現在はブリッジチームで活躍中。
日本で働こうと思ったきっかけや、
アトラスに入社を決めた理由について教えてください。

日本に興味を持ったのは、神社やお寺、着物といった伝統文化に心惹かれたからです。 その後は京都の大学に進学し、新卒でファッション業界に就職しました。 ただ、コロナ禍の影響でアパレル業界は低迷してしまい、止むを得ず転職することに…。 いろいろな業界を見る中で、最終的に行き着いたのがゲーム業界でした。

今まさにグローバル化が進んでいて英語力が必要とされていることからゲーム会社を選んだのでしょうか。 就職先として他には外資系企業が選択肢としてあったんですかね。

外資系企業の場合、既に英語力の高い方々が多いので、意外とグローバル人材の需要は低いな、と感じました。 たとえニーズがあっても業界の専門知識が必須の企業が多かったり。 その点、アトラスはゲーム業界未経験者でもOKだったので安心しました。 それからローカライズ職であれば、文書の翻訳作業だけでなく、様々なステークホルダーの間に立って、コミュニケーションの補佐という観点から、作品づくりに貢献できる。 自分のバックグラウンドを存分に活かせる仕事内容がとても魅力的でした。

私が日本で就職しようと思ったのは、日本のクリエイティブがとても自由だと感じたからです。 たとえば、アイドルオタクや鉄道オタクなど、日本には様々な“オタク文化”があります。 自分の“好き”を極めるカルチャーが根付く国で、私自身もデザイナーとして、自分ならではの表現を追求したいと考えました。 中でもアトラスのデザイナーは、世の中の流行を取り入れるより、独自の判断軸で世界観を創り上げ、時代を超えて長く愛される作品を目指しているのが魅力的でした。

私は学生時代から日本のアニメや漫画が大好きでした。 とくに日本の作品は、繊細な感情表現や奥深い精神世界の描写が印象的で、自分もこんな作品を作ってみたいと感じました。 それに、日本では日々のコミュニケーションにおいても、お互いの気持ちを細やかに思いやりますよね。 内向的な私にとっては、日本文化が居心地よく感じます(笑)。

人と人の距離が近すぎなくていいですよね。 プライベートな自分の時間も大切にできると感じます。

たしかに文化の違いはありますよね。 私はずっと日本で育ってきましたから、フランスに留学した際はカルチャーショックを受けました。 海外の文化に慣れなくて、就職は日本でしようと決めました…(笑)。 皆さんは、日本の文化に戸惑うことはありませんでしたか?

入社するまでは“日本=お堅い・ルールが厳しい”というイメージがありましたが、アトラスは人間関係もフラットですし、もっといいクリエイティブを生み出そうと一人ひとりが自由に発想する職場だと感じます。 ちなみに、R.T.さんは元々アトラスのゲームがお好きだったんですか?

はい、小学生の頃に初めて『女神異聞録デビルサバイバー』をプレイした時の衝撃は、今でも忘れられません。 舞台設定が現代の東京でありつつ、ファンタジー要素として神話を取り込みながら人間の葛藤を描いたストーリー、かつバトルも骨太なシミュレーションRPGに引き込まれました。

私も小さい頃から、日本のゲームやゲーム音楽が大好きで、『ペルソナ5』の大ファンでした。

アトラスという会社の存在も、入社前から知っていたんですか?

いいえ、アトラスのことを初めて知ったのは、留学生向けの就活イベント「ボストンキャリアフォーラム」に参加した時です。 『ペルソナ5』を作った会社だと知って、めちゃくちゃテンションが上がりましたね。 それから、企業理解を深める中で魅力に感じたのは「ジョブローテーション制度」。 アトラスのビジネス職では、入社後にひとつの職種を極めるのではなく、様々な職種をローテーションで経験できると伺いました。

アメリカにはない制度ですよね。

はい、最初に聞いた時は驚きましたが、現時点の能力で職種を判断するのでなく、個々の成長度合いや希望に合わせて柔軟に職種を変えていける、という考え方に感銘を受けました。
入社前に不安だったことはありますか?

いちばん不安だったのは、ゲーム開発の専門的な話についていけるか、ということ。 実際、最初の頃は打ち合わせの議事録をとっていても、何の話をしているのかさっぱり理解できませんでした…。

分かります。 私も議事録をとっているつもりが、いつの間にか質問リストになっていました(笑)。

でも、周囲の皆さんが手厚くサポートしてくださったので、何とか乗り越えられました。 単語一つひとつの意味はもちろん、なぜその話が重要なのか、文脈まで丁寧に説明してくださり、徐々に理解を深めることができました。

私は日本語のブランクが10年以上もあったので、「議事録」という言葉の意味さえ知りませんでした(笑)。 でもG.H.さんがおっしゃる通り、周囲が優しくサポートしてくださいますし、少し英語を混ぜながら話しても大丈夫でした。 自分の拙いトークに対しても、むしろ皆さんが応援してくださる雰囲気です。 私はまだ入社2ヶ月目ですが、皆さんのフォローのおかげで、コミュニケーションに不安を感じることはなくなりました。

私は皆さんと違って、ネイティブの英語話者ではないので、ローカライズ職として貢献できるか心配でした。 ただ、アトラスにおけるローカライズの仕事は想像以上に幅広く、自分の英語力に見合った業務を任せてもらう中で、着実に成長できていると感じます。

ローカライズチームでは、たとえば、どんな仕事をするのですか?

資料やメール、作品タイトルの翻訳、打ち合わせでの通訳など、英語を使うあらゆるコミュニケーションの橋渡しをしています。 最近では、アメリカのグループ会社も交えて、今後の制作方針に関する大規模なミーティングを開催したのですが、その司会・進行をサポートさせていただきました。

まだ社会人1年目とは思えない、責任の大きな仕事を担当されていますね。 私の場合は日本語力よりも、給与制度やオフィス環境など、具体的な働き方をイメージできないことが不安でした。 当時の採用サイトには、情報がほぼなかったですから(笑)。

この座談会で、採用サイトの情報をアップデートせねばですね(笑)。

ただサイト上の情報だけだと、どうしても汲み取りづらい部分もありますから、気になることは面接で素直に聞いてみるのが一番だと思います。 私の面接を担当してくださった皆さんは、働き方のリアルや仕事で大変なことなども、包み隠さず教えてくださいました。

アトラスの面接は、自分が評価される場ではなく、お互いの認識やマッチ度を確かめる場、といった感じですよね。

はい。 それから印象に残っているのは、何気なく面接会場に入ったら、私の知っているクリエイターの方が座っていたこと。 アトラスファンの私にとって非常にサプライズでした。 「こういうキャリアを描きたいなら他の会社の方がいいかも」など、自社の勧誘ではなく、私の将来設計について親身に相談に乗ってくださいました。

それは安心しますね。 私は面接で「アトラスのデザイナーは即戦力」という話を聞いたので、求められるレベルに応えられるか心配でした。 でも入社後は、自分のアイデアが未熟であっても否定されることは一切なく、どうすればブラッシュアップしていけるかを丁寧に教えていただいています。 語学力も仕事のスキルも、最初から完璧を求められることはありません。 一人ひとりの伸びしろをきちんと見てくれる環境だと感じます。




グローバル人材の皆さんから見て、
アトラスの働きやすさはどうですか?

アトラスには海外出身の社員がたくさんいるので、「自分ひとりじゃない」という安心感がありますね。

ブリッジチームはいい意味で海外色が強いですよね。 日本人だと、他人と異なる意見を躊躇してしまいがちですが、今のチームメンバーは国籍も年次も関係なく、色々なアイデアを出し合うので、新しい発想が生まれやすいです。

グローバルな視点を持つ社員が多いと、助け合えることも増えますよね。

最近はプログラマーやプランナーにも、海外出身の方が入社されたと聞きました。 デザイナーに関していえば、メンバーはもちろん、リーダー陣にも海外出身の先輩がいます。

日本人と異なる個性も、周囲が尊重してくれますよね。 私が中国風のイラストを描くと、「それ面白い!」と評価してくださったり、入社して2ヶ月足らずでコンセプトアートも任せていただいたり。 自分の文化的背景をポジティブに捉えてくださっていると感じます。

ローカライズの仕事でも、英語力だけでなく、外国人ならではの視点やセンスが活かせると感じます。 開発職の皆さんからは、「この英語版タイトルの言葉の響きって、かっこいいと思う?」、「この風景のイラストは、宗教的に違和感ないかな?」といったクリエイティブに関する相談をいただくことも多いです。

国籍の違いを“個々の強み”として受け入れてもらえますよね。 そういう社風だからか、グローバル社員への支援も手厚いと感じます。 私の場合、入社にあたってアメリカから日本に引っ越す必要があったのですが、なんと引越し費用の全額を会社に負担いただきました。 この制度は2024年に新卒入社者向けに新しく導入されたらしく、今後もますますサポート体制が整っていくのでは、と期待しています。




今後の目標について教えてください。

ゲーム制作において自分が担当できる領域をどんどん広げられたら、と思っています。 まずはローカライズで制作の全体像を学びながら、いずれはジョブローテーション制度を活用して、プロモーションやミュージックビジネスといった分野にも挑戦してみたいですね。

ミュージックビジネス、面白いですよ。 …といっても、私もこれから仕事を覚えるところですが(笑)。 今は新人として先輩の横で学ばせてもらう日々ですが、音源の制作、配信、CDの発売など、この仕事の一連の流れをひとりで任せてもらえるようになりたいです。

私の夢は、アートディレクターになることです。 そのためには、チームメンバーと円滑にコミュニケーションをとる能力が必要だと思っています。

アートディレクターは、その作品で伝えたいコンセプトを、各デザイナーに正しく伝えなくてはなりませんからね。

現在の仕事でも、コンセプトアートを制作する際は、背景デザイナー、3Dデザイナー、キャラクターデザイナーなど、様々なメンバーとイメージをすり合わせる必要があります。 そういった目の前の仕事一つひとつを自分の糧にすることで、アートディレクターとしての土台を築いていければと思っています。

私も同じく、アートディレクターになるのが目標です。 デザインの視野を広げるために、いずれは海外の大学院でデザインを学びたいと思っています。 セガサミーホールディングスにはグローバル人財育成プログラム(海外留学制度)という学費免除の仕組みもあるので、ぜひ活用したいですね。

いいですね!私はローカライズ職として、もっとゲーム開発の理解を深めていきたいです。 たとえば協力会社と契約を結ぶ際は、制作フローの細かな部分まで理解して擦り合わせを行わないと、後々のトラブルに繋がってしまいます。 今はまだ「私にもっと知識があれば…」と悔しさを味わう場面もあるので、いち早く開発側の視点を自分のものにしたいです。 日本語と英語の架け橋だけでなく、立場の異なる会社と会社、人と人の架け橋として活躍できればと考えています。

まさに今、グローバル化の波に乗るアトラスで、自分がどんな挑戦をしていけるのか、とてもワクワクしますね。