OUR JOBSDEBUGGERデバッガー


品質を守るだけじゃない。
攻めのデバッグチームをつくる。
- 主な担当作品
- 『真・女神転生V』
- 『ユニコーンオーバーロード』
- 『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』
- 『メタファー:リファンタジオ』 など
- 好きなキャラクター
- 喜多川祐介(『ペルソナ5』)
2020年にデバッグ作業のテスターとしてアルバイト入社。 いくつかのタイトルのデバッグ業務を経て、2023年にデバッグリーダーに抜擢。 同時期に社員として雇用される。
アパレルから
ゲーム業界への挑戦。
両親がアパレル業界で働いていた影響で、私も新卒でアパレルブランドに就職しました。 ただ、幼い頃からゲームが大好きで、その想いを捨てきれず社会人4年目の時、転職を決意しました。 ゲームの企画やプログラミングは全く学んできませんでしたが、デバッガーであれば未経験のアルバイト採用などもあり、門戸が広く開かれています。 私自身も、まずはアルバイト採用でアトラスに入りました。 アトラスのデバッグチームには、大きく3つの役職があります。 開発中のゲームをテストプレイし、不具合(バグ)を見つける「テスター」、そのとりまとめを行う「パートリーダー」、作品全体のデバッグを統括する「デバッグリーダー」。 私の場合、最初はテスターに挑戦しました。 初めてのデバッグ業務でしたが、意外にも活きたのは、アパレル時代の経験です。 ファッションの「他人にどう見られるか」という考え方は、デバッグで重要な「ユーザーにどう見られるか」という客観的な視点に通ずるものがあったのです。 その後、入社3年目には『メタファー:リファンタジオ』でデバッグリーダーを担当。 新卒からゲーム業界に入った方と比べれば、私のキャリアは遠回りだったかもしれません。 でも、今までの自分の経験は決して無駄にならないと確信しています。

直感を研ぎ澄まし、
隠れたバグを
探り当てる。
私がデバッガーの重要性を痛感したのは、入社して間もない頃のこと。 いつものように画面の確認を行っていると、ふと、ある操作によってテスト環境のメモリが消耗されることに気づきました。 つまり、その操作を繰り返していけば、いずれメモリはキャパオーバーとなり画面は止まってしまいます。 ゲーム進行が不可能になるという重大なバグを発見して、私は安堵すると同時に危機感を抱きました。 もし自分がこのバグを見つけていなければ、ユーザーは先のストーリーを進められず、開発職の皆さんが何年もかけて作り上げたものも水の泡になってしまっていた…。 とはいえ、何万時間コントローラーを握ったとしても、全ての操作パターンをテストするのは不可能です。 それならば「ここにバグがありそうだ」と鉱脈を探り当てる力が必要です。 私はその直感を鍛えるためにトレーニングを始めました。 シリーズごとのバグ事例をインプットして、傾向を分析する。 他社のゲームのプレイ中に不具合が起これば、自分の担当作品でも試してみて、要因と対策を考える。 地道ですが、自分のデバッグによって着実に作品のクオリティが上がっていく。 その実感が何よりのモチベーションとなり、気がつけば、周囲に「どうやって見つけたの!?」と驚かれるほど難易度の高いバグも発見できるようになりました。

どこまでも、
面白さを追い求める。
ただ勘違いしてはならないのは、バグの改修は作品のクオリティを上げる手段であって、目的ではないということ。 たとえば、キャラクターの走る速度が開発チームの想定よりも速い、しかし実際の操作感としては快適で気持ちがいい、これをバグとして直すべきかどうか。 そんな問いをメンバーから投げかけられたら、「結果的に作品の面白さに寄与していると感じるので、修正せず残すことを開発チームに提言しよう」と答えます。 当然、不具合のない100点の完成度を目指すことは大前提です。 けれど不具合を発見・報告するだけでなく、今以上に面白いクリエイティブの可能性を模索する、そんな攻めの意識を持つデバッガーでありたいと思っています。 現在は、私もチームメンバーを育成する立場。 シナリオの内容やUIの使い勝手といったバグ以外の要素に対しても、違和感があれば率直に意見しています。 そんなスタンスを自らが体現することで、開発職もデバッグチームも一緒になってディスカッションできる雰囲気をつくりたいです。 クオリティを守りながら、攻め続ける。 その先にこそ、本当に愛される作品が生まれるのだと思っています。

WORK
TITLES
SCHEDULEデバッガーの一日

テストの進捗状況について
視覚化された資料を
作成します。テストの進捗・スケジュール・
予算管理を行います。
合間で担当タイトルを実際に
プレイしてデバッグも
行います。テスト状況を
開発チームに共有、
今後のスケジュールについて
すり合わせを行います。